米2年債利回りが17年ぶり高水準に、ＦＲＢのタカ派姿勢で

９月２１日、米２年債利回りが５．１９７０％に上昇し１７年ぶりの高水準を付けた。写真は米ドル紙幣。２０２２年２月撮影（２０２３年　ロイター/Dado Ruvic）

Kevin Buckland

［東京　２１日　ロイター］ - 米２年債利回りが２１日、５．１９７０％に上昇し１７年ぶりの高水準を付けた。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が１９─２０日に開いた連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で政策金利を据え置く一方、タカ派的なスタンスを強めたことが背景。

１０年債利回りは４．４３１０％に上昇し、１６年ぶりの高水準を更新した。

みずほのアナリストは顧客向けノートで「（パウエルＦＲＢ議長の）ソフトランディング（経済の軟着陸）は基本シナリオですらないとの慎重な見解は政策ラグ（遅れ）の不確実性を反映している可能性がある。追加引き締めを必要とする可能性がある中でなおさらだ」と指摘。

「このような背景から、利回りのボラティリティーに明確な上方バイアスがかかり、フロントエンドの利回りが上昇するケースは第３・四半期と第４・四半期序盤にかけて続く可能性がある」と記述している。

金融市場では、年末までに０．２５ポイントの利上げが実施される確率はＦＯＭＣ声明発表前の約４０％から５０％以上に上昇した。