カナダ中銀、早期利下げ観測を警戒＝議事要旨

カナダ銀行（中央銀行）は今月６日の理事会で政策金利を据え置いた際、据え置き決定により早期利下げ観測が高まることを懸念していた。写真は２０１７年５月、オタワで撮影（２０２３年　ロイター/Chris Wattie）

David Ljunggren　Steve Scherer

[オタワ ２０日 ロイター] - カナダ銀行（中央銀行）は今月６日の理事会で政策金利を据え置いた際、据え置き決定により早期利下げ観測が高まることを懸念していた。２０日公表された議事要旨で明らかになった。

中銀は６日の理事会で政策金利である翌日物金利の誘導目標を２２年ぶり高水準となる５．０％に据え置くことを決めた。

議事要旨によると、据え置き決定について理事らは、政策引き締めが終了してその後低金利が続くと誤解されることに留意していた。

理事会では金利の現状維持か引き上げだけが検討されたことから、早期利下げへの期待を高めたくないという認識で一致したという。