為替の動向注視、過度な変動にあらゆる選択肢排除せず対応＝官房長官

　９月２１日、松野博一官房長官（写真）は午前の記者会見で、為替市場で円安が進んでいることに関して、市場の動向を高い緊張感をもって注視するとし、「過度な変動に対し、あらゆる選択肢を排除せず適切な対応をとりたい」と語った。写真は都内で２０２１年１０月撮影（２０２３年　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

Hitoshi Ishida

［東京　２１日　ロイター］ - 松野博一官房長官は２１日午前の記者会見で、為替市場で円安が進んでいることに関して、市場の動向を高い緊張感をもって注視するとし、「過度な変動に対し、あらゆる選択肢を排除せず適切な対応をとりたい」と語った。

松野官房長官は、為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要だとした上で、「国際的に当局同士で緊密に意思疎通を図っており、過度な変動が望ましくないとの認識を共有してきている」と述べた。

２１日から日銀が金融政策決定会合を行うことについては「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、物価安定目標の実現へ向け適切に金融政策運営を行うことを期待している」との考えを示した。

松野官房長官はまた、３月に中国当局にスパイ容疑で拘束された日本人男性が９月に刑事拘留されたことを確認しているとし、「早期解放を強く申し入れており、引き続き働きかけを継続する」と語った。