米自動車3社と労組の交渉、スト拡大期限迫るも依然隔たり

　９月２０日、デトロイトのビッグ３自動車メーカーと全米自動車労組は水曜日、労使米自動車大手３社と全米自動車労働組合（ＵＡＷ）の交渉は、ストライキを拡大するとＵＡＷが予告した期限まで４８時間を切ったものの、労使間には依然として大きな隔たりがある。写真はゼネラル・モーターズ（ＧＭ）のルース社長。ミシガン州 デトロイトで２０１９年１２月撮影（２０２３年　ロイター／Rebecca Cook）

David Shepardson　Joseph White

[デトロイト ２０日 ロイター] - デトロイトのビッグ３自動車メーカーと全米自動車労組は水曜日、労使米自動車大手３社と全米自動車労働組合（ＵＡＷ）の交渉は２０日、ストライキを拡大するとＵＡＷが予告した期限まで４８時間を切ったものの、労使間には依然として大きな隔たりがある。ストが６日目に入る中で労使交渉は続いたものの、大きく進展する兆しはほとんど見られなかった。

ＵＡＷは４０％の賃上げや週３２時間労働、勤続年数が短い労働者の賃金を低くする給与体系の是正を要求しているものの、会社側は拒否する意向を明言するようになっている。ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）のルース社長は地方紙デトロイト・フリー・プレスに掲載されたオピニオン記事で「支持できない」と述べた。

ストは先週、フォード・モーターとゼネラル・モーターズ（ＧＭ）、ステランティスの各社１カ所の工場で始まった。ＵＡＷは米東部時間２２日正午（１６００ＧＭＴ）までに労使交渉が大きく進展しなかった場合、ストを他の工場に拡大するとしている。

アナリストらは、ストが終結しなかった場合、収益性の高いピックアップトラックを生産する工場が今後対象になると予想している。 ＲＳＭの推計によると、ＵＡＷの組合員１４万６０００人が全員ストに参加し、ストが１カ月続いたと仮定すると、今四半期の米国内総生産（ＧＤＰ）伸び率は０．２％低下する見込み。