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ECB追加利上げも、インフレに上振れリスク 複数の理事指摘

ロイター / 2023年9月21日 19時21分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁とカザークス・ラトビア中銀総裁は21日、ユーロ圏のインフレは高止まりし上振れリスクがあるとして、ECBの次の行動は利上げになる可能性があるとの見解を示した。ECB本部、3月撮影。(2023年 ロイター/Heiko Becker//File Photo)

[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁とカザークス・ラトビア中銀総裁は21日、ユーロ圏のインフレは高止まりし上振れリスクがあるとして、ECBの次の行動は利上げになる可能性があるとの見解を示した。

ナーゲル氏は銀行関係者の会議で「(金利が)安定水準に達したかどうかはまだ明らかではない」と指摘。「ユーロ圏のインフレ率は2%に向かって望ましいペースでは低下していない。コアインフレ率は依然高止まりしており、徐々にしか下がらないと予想される」と語った。

カザークス氏はロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで、最近のエネルギー価格の上昇がインフレの上振れリスクを生み出しているとの見方を示した。「私の見解では最近の原油価格の上昇は一時的でも一過性のものではなく、まさに構造的な問題だ。インフレの上振れリスクを生む」と語った。

現在の金利水準には「非常に満足している」としながらも、追加利上げの可能性を排除しないと指摘。「来年半ばの利下げを期待するのはやや時期尚早だと考える」とし、インフレ予測が目標の2%を持続的に下回り始めた場合にのみ利下げすべきとの考えを示した。

利下げを行う前にECBは資産買い入れプログラムの今後について協議する必要があるとし、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)再投資の早期終了や資産購入プログラム(APP)で買い入れた債券の売却を検討すべきと述べた。

ユーロ圏経済に関する自身の基本シナリオは一部で懸念されているようなリセッション(景気後退)ではなく、弱い成長になるとした。

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