イスラエル首相、ハマスの人質解放条件拒否 「降伏」要求に応じず

　１月２１日、イスラエルのネタニヤフ首相は、人質解放と引き換えにパレスチナ自治区ガザからの軍の完全撤退やハマスによるガザ統治継続などを求めたハマス側の要求を拒否した。写真は首相官邸前で人質解放を訴えるプラカードを持つ人（２０２４年　ロイター/Ronen Zvulun）

[エルサレム ２１日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は２１日、人質解放と引き換えにパレスチナ自治区ガザからの軍の完全撤退やハマスによるガザ統治継続などを求めたハマス側の要求を拒否した。

声明で「ハマスは人質解放と引き換えに戦闘終結、ガザからのイスラエル軍撤退、全ての殺人犯と強姦（ごうかん）犯の釈放、そしてハマスの存続を要求している」とし、ハマス側の「降伏条件を完全に拒否する」と表明した。

ハマス幹部はロイターに対し、ネタニヤフ氏による攻撃停止拒否は人質解放の可能性がないことを意味すると述べた。

ネタニヤフ氏はさらに「ヨルダン以西の全領土におけるイスラエルの完全な治安管理」について妥協しないと改めて表明。この立場を見直すよう国内外で圧力に直面しているとした上で、「私の断固とした立場こそが、イスラエルを存続の危機にさらしたであろうパレスチナ国家樹立を長年阻止してきた」と強調した。