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英GSK「ザンタック」、発がんリスク40年隠ぺいと米独立機関が提訴

ロイター / 2024年5月21日 14時12分

米独立検査機関バリシャー(コネチカット州ニューヘブン)は20日、公益通報者として英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)を相手取って数十億ドルの損害賠償を求める訴訟をペンシルベニア州のフィラデルフィアの裁判所に起こした。資料写真、胃炎・消化性潰瘍治療薬「ザンタック」、2019年10月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Jonathan Stempel

[20日 ロイター] - 米独立検査機関バリシャー(コネチカット州ニューヘブン)は20日、公益通報者として英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)を相手取って数十億ドルの損害賠償を求める訴訟をペンシルベニア州のフィラデルフィアの裁判所に起こした。

訴えによると、GSKは胸焼け薬として広く知られていた胃炎・消化性潰瘍治療薬「ザンタック(一般名ラニチジン塩酸塩)」に発がん性リスクがあることを約40年間隠ぺいし、米政府と納税者を欺いていたと主張。

この間、高齢者向け公的保険メディケアや、低所得者向け医療保障メディケイド、その他の健康関連事業で、ザンタック処方が総額数十億ドルに及び、虚偽請求取締法に違反したとバリシャーは申し立てている。

同法の規定で公益通報者は政府に代わって提訴することができる。

GSKは声明で真っ向から争う方針を表明している。

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