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カナダ4月CPI、前年比2.7%上昇 3年ぶり低い伸び 利下げ後押し

ロイター / 2024年5月22日 1時51分

カナダ統計局が21日発表した4月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2.7%と、2021年3月以来、3年1カ月ぶりの低水準だった。2022年撮影(2024年 ロイター/Carlos Osorio)

Ismail Shakil

[オタワ 21日 ロイター] - カナダ統計局が21日発表した4月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2.7%と、2021年3月以来、3年1カ月ぶりの低水準だった。ロイターがまとめた市場予想と一致した。

24年3月のCPIは2.9%だった。コア指標も鈍化が続いていることが示され、金融市場では6月に利下げが開始されるとの観測が強まった。

4月CPIの前月比は0.5%上昇。予想の0.6%上昇を下回った。

カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は、利下げ開始時期を決定する前に物価緩和の裏付けをもっと確認したいと繰り返し述べている。

今回のデータ公表後、金融市場では中銀が6月5日に利下げ開始を決定する確率をほぼ半分と見込み、従来の39%から高まった。

統計局によると、食品価格、サービスと耐久消費財が総合インフレ率の減速に寄与した。

ガソリン価格を除くCPIは4月に前年同月比2.5%上昇と、前月の2.8%から伸びが鈍化した。

中銀が重視するコアインフレ指標の一つであるCPI中央値は前年同月比2.6%上昇と、前月の2.9%から伸びが下がり、4カ月連続で鈍化した。CPIトリム平均値も2.9%上昇と、前月の3.2%上昇から鈍化した。

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