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ノボノルディスク肥満症薬の偽造品が流通、WHOが警告

ロイター / 2024年6月21日 12時12分

 6月20日、世界保健機関(WHO)は、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの糖尿病治療薬「オゼンピック」と肥満症治療薬「ウゴービ」の有効成分セマグルチドを含んでいるとする偽造薬が市場に流通していると警告した。スイス・ジュネーブで2021年撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

[20日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は20日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの糖尿病治療薬「オゼンピック」と肥満症治療薬「ウゴービ」の有効成分セマグルチドを含んでいるとする偽造薬が市場に流通していると警告した。

オゼンピックのほか、減量を促進する米医薬品大手イーライリリーの糖尿病薬「マンジャロ」などのGLPー1受容体作動薬は需要が急増して供給を上回っていることから、世界的に偽造薬の流通拡大に拍車がかかっている。

WHOによると、2023年10月にブラジルと英国で、同12月に米国で、セマグルチドの偽造薬合わせて3つが報告されたことを受け、今回の警告に至った。

WHOは、偽造薬は必要な成分が含まれていない場合、血糖値や体重の管理が行われず、合併症を引き起こす恐れがあると注意を促した。

イーライリリーとノボノルディスクはそれぞれの糖尿病薬と減量薬の有効成分を含むと主張する製品の販売を差し止めて数社を提訴している。

イーライリリーは20日、同社製品の有効成分チルゼパチドを含むとする製品を販売している医療スパとウェルネスセンターなど、さらに6つの事業体を提訴すると発表した。

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