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米ボーイング、航空部品スピリット買収交渉が妥結間近=消息筋

ロイター / 2024年6月21日 13時7分

 米航空機大手ボーイングは、2005年にいったん分社化した米航空機部品大手スピリット・エアロシステムズの買収に向けた交渉が妥結に近づいている。ボーイング機に記された同社ロゴの資料写真(2024年 ロイター/Peter Cziborra)

Mike Stone Allison Lampert

[20日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは、2005年にいったん分社化した米航空機部品大手スピリット・エアロシステムズの買収に向けた交渉が妥結に近づいている。消息筋が20日明らかにした。

ボーイングは、1月に小型機「737MAX」でスピリットの製造したドア部分を覆うパネルが吹き飛ぶ事故が発生したことから、サプライチェーン強化策の一環として今年初めにスピリット買収に向けた交渉を開始した。しかしスピリットから部品の供給を受けている欧州航空機大手エアバスがボーイングによるスピリット買収に反対し、交渉は暗礁に乗り上げていた。

ボーイングとエアバスは、スピリットの業務をボーイング向けとエアバス向けに切り分ける作業が概ね完了。消息筋の1人によると、このほか別途、売却などの対象となる可能性のある第3の業務もあるという。

ただ、この消息筋によるとボーイングによるスピリット買収の交渉がまとまる具体的な時期は不透明で、土壇場で問題が生じなければ数日ないし数週間以内に妥結しそうだという。

別の消息筋は、スピリットのエアバス関連事業について交渉がまとまるのはエアバスが中間決算を発表する7月以降になる公算が大きいとの見通しを示した。

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