北米で建設中のデータセンター、1年前から70％増＝ＣＢＲＥ報告書

　商業用不動産サービス会社ＣＢＲＥグループが８月２０日公表した報告書によると、北米の主要市場で建設中のデータセンターは１年前に比べて約７０％増加し、電力容量ベースで過去最高の３．９ギガワットに達した。写真はアップルのデータセンター。２０１７年８月、アリゾナ州フェニックス近郊で撮影（２０２４年　ロイター/Jim Todd）

Laila Kearney

[ニューヨーク ２０日 ロイター] - 商業用不動産サービス会社ＣＢＲＥグループが２０日公表した報告書によると、北米の主要市場で建設中のデータセンターは１年前に比べて約７０％増加し、電力容量ベースで過去最高の３．９ギガワットに達した。

データセンターは基本的に巨大なコンピューター倉庫だが、使用電力で測られるのが一般的だ。

世界の主要ハイテク企業が人工知能（ＡＩ）やクラウドコンピューティング事業を拡大する中、データセンターの電力需要は急増している。

ＣＢＲＥによると、２０２４年上半期には米国とカナダの８大市場で、シリコンバレーの既存容量にほぼ匹敵する５００メガワット以上の新規データセンターが稼働した。

データセンターの空き容量率は過去最低の２．８％まで低下。データセンターの価格は上昇し、新しいデータセンターは古いデータセンターに比べて割高になっている。

報告書は「ハイパワー・コンピューティングへの需要がレガシー施設と新しいデータセンターとの価格格差を悪化させている。古いデータセンターは現在のユーザーの電力需要を処理できるインフラを備えていないことが一因だ」と指摘した。