ウクライナ敗北まで協議の見通しなし、ロシア前大統領 越境攻撃受け

ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長（前大統領）（写真）は２１日、ウクライナ軍のロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナが戦場で完全に敗北するまで両国間の協議が行われないことを意味するとの考えを示した。６月撮影（２０２４年　ロイター/Sputnik/Alexei Maishev/Pool via REUTERS）

［モスクワ　２１日　ロイター］ - ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長（前大統領）は２１日、ウクライナ軍のロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナが戦場で完全に敗北するまで両国間の協議が行われないことを意味するとの考えを示した。

対話アプリ「テレグラム」への投稿で「仲介者を自称する者たちが平和という高潔なテーマを軽率に論じるのは終わりだ」と主張。「敵は完全に壊滅されるまで交渉は行われないことを理解している」と述べた。

ロシア中枢で最も強硬派の一人とされるメドベージェフ氏は、これまで提案されてきた「時期尚早かつ不要な和平」交渉は「見通しがあいまいで、具体的な成果は見込めない」との見解を示した。