マイクロソフト、部門別業績開示を再編 AIの寄与度明確に
ロイター / 2024年8月22日 8時48分
米マイクロソフトは8月21日、クラウドサービス「アジュール」を含むインテリジェント・クラウド部門の第1・四半期(7━9月)の業績見通しを下方修正した。3月25日、パリ近郊で撮影(2024年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[21日 ロイター] - 米マイクロソフトは21日、部門別の業績開示方法を再編し、検索・ニュース広告収入の一部をクラウドサービス「アジュール」を含むインテリジェント・クラウド部門から移動すると明らかにした。人工知能(AI)関連事業による業績への寄与度をより明確にする狙いがある。
傘下のニュアンスが手がけるAI・音声技術サービスの収入は今後、インテリジェント・クラウド部門ではなく、業務用ソフト「オフィス」などを提供するプロダクティビティー部門に含める。
この再編により、業績報告の構造を事業管理体制に合わせることが可能になるとした。
マイクロソフトはこの結果、各部門の前年度増収率と今年度第1・四半期(7─9月)の業績見通しを修正した。
インテリジェント・クラウド部門の第1・四半期売上高は238億─241億ドルになると予想。従来見通しの286億─289億ドルから引き下げた。
パーソナル・コンピューティング部門の売上高見通しも122億5000万─126億5000万ドルと、従来の149億─153億ドルから下方修正。同部門の一部事業をプロダクティビティー部門に移したことが影響した。
プロダクティビティー・アンド・ビジネス・プロセス部門の売上高見通しは277億5000万─280億5000万ドル。従来は203億─206億ドルとしていた。
マイクロソフトは7月、製品やサービスをアップグレードするためAIに数十億ドルを投じたものの、クラウド事業の成長が鈍化していると明らかにしていた。ただ、クラウド事業の成長は2025年度後半に加速するとの見方を示している。
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