米パラマウント、メディア界大物が買収提示額引き上げ 60億ドル

関係者によると、カナダ酒造大手シーグラムの創業家出身でメディア業界の大物、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏は、米メディア大手パラマウント・グローバルの親会社、ナショナル・アミューズメンツの買収とパラマウント・グローバルの少数株式取得に向けた提示額を６０億ドルに引き上げた。写真は米ビバリーヒルズで２０１９年４月撮影（２０２４年　ロイター／Mike Blake）

[２１日 ロイター] - 関係者によると、カナダ酒造大手シーグラムの創業家出身でメディア業界の大物、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏は、米メディア大手パラマウント・グローバルの親会社、ナショナル・アミューズメンツの買収とパラマウント・グローバルの少数株式取得に向けた提示額を６０億ドルに引き上げた。

関係者は先にロイターに対し、同氏が４３億ドルでの買収を提示したと明らかにしていた。

新たな提案には、総額１７億ドルでのパラマウント少数株式の公開買い付けが含まれるという。

パラマウントの株価は引け後の取引で２％超上昇した。

パラマウント・ピクチャーズやテレビ局ＣＢＳ、音楽専門局ＭＴＶなどを傘下に持つパラマウントは先月、映画プロデューサーのデービッド・エリソン氏率いる米映画製作会社スカイダンス・メディアからの買収提案を受け入れたばかり。

スカイダンスとの合意ではパラマウントが対抗買収案を募り検討できる期限が２１日までとなっていた。