中国、最優遇貸出金利0.25%引き下げ 予想通り
ロイター / 2024年10月21日 11時31分
中国人民銀行(中央銀行)は21日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り引き下げた。2022年4月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo/Illustration)
[シンガポール/上海 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は21日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り引き下げた。
1年物LPRは3.1%に、5年物LPRは3.6%に、それぞれ25ベーシスポイント(bp)引き下げた。LPR引き下げは7月以来。
人民銀の潘功勝総裁は先週、21日に貸出金利を20─25bp引き下げると述べていた。
人民銀は9月24日、銀行の預金準備率を50bp引き下げ、期間7日のリバースレポ金利を20bp引き下げると発表、低迷する景気の支援に乗り出した。中期貸出ファシリティー(MLF)の金利も9月に30bp引き下げた。
中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。
先月末の人民銀の発表以降、CSI300指数は14%超上昇する一方、人民元は対ドルで1%下落している。ただ、政策支援が成長回復に十分な規模かどうか不透明感が広がり、このところ株価は不安定になっている。
18日発表された第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比4.6%増と、市場予想の4.5%増をやや上回ったが、第2・四半期(4.7%増)からは減速して2023年初め以来の低い伸びとなった。
国家統計局はGDP発表後の会見で、追加の支援策と銀行預金準備率のさらなる引き下げにより、政府の年間成長目標である約5%を達成できるとの見方を示した。
豪オンライン証券ペッパーストーンの調査責任者クリス・ウェストン氏はメモで、「市場参加者は政策緩和疲れを感じているかもしれず、追加緩和が中国・香港株式市場と人民元にどの程度影響を与えるかは議論の余地がある」と述べた。
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