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FRB、利下げは慎重かつ段階的に=カンザスシティー連銀総裁

ロイター / 2024年10月22日 7時59分

 10月21日、米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、インフレ率が連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に向かい、労働市場も正常化しつつあることから、注意深く慎重な利下げへのアプローチを支持する意向を示した。ワイオミング州ジャクソンホールで2023年8月撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir)

[21日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は21日、インフレ率が連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に向かい、労働市場も正常化しつつあることから、注意深く慎重な利下げへのアプローチを支持する意向を示した。

講演準備原稿で、「制約的な政策の緩和には賛成だが、特に政策の最終的な到達点が不透明なことや、金融市場のボラティリティーを助長することを避けたいという私の意向を考慮すると、過度な動きは控えたい」と指摘。

「段階的な利下げは、金利調整に対する経済の反応を観察する時間や、景気を抑制も促進もしない金利水準がどの程度なのかを評価する余地を与えるだろう」と述べた。

シュミッド氏はFRBがどのくらいのペースで、どの程度まで金利を引き下げるべきかについては具体的に述べなかったが、利下げにそれほど積極的になる必要はないと考えていることがうかがえる。

同氏は米経済が堅調な個人消費と、減速しているものの悪化していない労働市場に支えられ、第3・四半期に3%拡大した可能性が高いとの見方を示し、この強さを考慮すると「金融政策がそれほど制約的である可能性は低いようだ」と述べた。

最終的な金利の到達点はおそらく新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の10年間の水準を「はるかに上回る」可能性があると指摘した。

大幅な利下げはFRBが今後も急速に利下げを続けるという見方を強め、金融市場のボラティリティー拡大につながるリスクが高まる可能性があるとし、「この不確実な環境においては政策調整に慎重かつ段階的なアプローチを取ることが最も適している」と語った。

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