欧州インフレ見通し、米関税引き上げでも変わらず=仏中銀総裁
ロイター / 2024年11月21日 15時6分
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は21日、都内で講演し、トランプ次期米政権が関税を引き上げたとしても、欧州のインフレ見通しは変わらないとの見解を示した。資料写真、ダボスで1月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
Leika Kihara
[東京 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は21日、都内で講演し、トランプ次期米政権が関税を引き上げたとしても、欧州のインフレ見通しは変わらないとの見解を示した。また、ECBは選択肢をオープンにしておくべきだと指摘した。
「成長とインフレのリスクバランスは下向きにシフトしている」とした上で、「米国の関税引き上げの可能性は欧州のインフレ見通しを大きく変えることはない」と述べた。
ECBは利下げを通じて金融引き締めの度合いを減らし続けるべきだと指摘。今後の利下げペースは「機敏なプラグマティズム」によって導かれるべきであり、「今後の会合に向けて完全なオプショナリティー(選択の柔軟性)」を維持するとした。
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