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日産、タイ従業員1000人を削減・配置転換 生産集約へ=関係者

ロイター / 2024年11月22日 8時51分

 11月22日、日産自動車は東南アジア最大の生産・輸出拠点であるタイの従業員約1000人について、2025年秋までに人員削減と配置転換を実施する方針を固めた。写真は、同社のロゴ。2020年11月11日に都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Maki Shiraki

[東京 22日 ロイター] - 日産自動車は東南アジア最大の生産・輸出拠点であるタイの従業員約1000人について、2025年秋までに人員削減と配置転換を実施する方針を固めた。同年9月をめどに2つある完成車工場での生産を一部集約する。関係者2人が明らかにした。

同社は世界全体で約9000人の人員を削減する計画を公表しており、タイでのリストラもその一環となる。

日産はタイに第1と第2の完成車工場を持ち、タイ国内に出荷しているほか、輸出もしている。いずれも閉鎖はしないが、第1工場での生産を一部取り止め、第2工場に集約する。これに伴い、従業員の削減や配置転換を行う。かつての最大生産能力は第1工場が約22万台、第2工場が15万台だった。

日産広報にコメントを求めたが、まだ得られていない。

同社によると、23年のタイ販売は前年比30%減の1万4000台だった。タイの第1工場では現在、小型セダン「アルメーラ」やスポーツ多目的車(SUV)「キックス」、第2工場ではピックアップトラック「NP300ナバラ」やSUV「テラ」を生産。キックスはフィリピンなど東南アジアを中心に、テラは中東・アフリカなどに輸出されている。

同社は21日、米国でも24年4━9月期にかけて募集した希望退職に対し、従業員の約6%が応募したことを明らかにした。

7日に発表した24年4━9月期決算では、純利益が前年同期比93.5%減の192億円だった。業績・販売不振を受け、世界で500万台程度ある生産能力を20%削減、人員も9000人減らすことを発表。費用の算定が困難とし、3000億円を予想していた25年3月期の純損益予想を取り下げた。

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