EU復興基金、イタリアの改革を支援 割り当て2090億ユーロ＝首相

　７月２１日、イタリアのコンテ首相は、欧州連合（ＥＵ）首脳が復興基金案の設立で合意したことについて、イタリアの改革を後押しし、ＥＵが新型コロナウイルス危機に「強力かつ有効に」対応することにも寄与するとの見解を示した。ベルギー・ブリュッセルで２０日、代表撮影（２０２０年　ロイター）

［ローマ　２１日　ロイター］ - イタリアのコンテ首相は２１日、欧州連合（ＥＵ）首脳が復興基金案の設立で合意したことについて、イタリアの改革を後押しし、ＥＵが新型コロナウイルス危機に「強力かつ有効に」対応することにも寄与するとの見解を示した。

コンテ氏は７５００億ユーロの復興基金の２８％に相当する約２０９０億ユーロがイタリアに振り向けられるとし、このうち約８１０億ユーロが補助金、約１２７０億ユーロが融資になるとの見方を示した。

今回の合意でイタリアは「力強く再出発する機会」が得られたとし、政府は国家運営を一変させる責任があると述べた。

「資金を投資と構造改革に活用する必要がある」とし、「グリーン化、デジタル化を進め、より革新的、持続可能で包摂的な国にする格好の機会を得た。学校や大学、研究、インフラに投資するチャンスだ」と語った。

コンテ政権が崩壊の危機にあるとのうわさについては、政府は「強力」で、復興基金を巡る合意でイタリア政府の行動が強化されると述べ、これを否定した。