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米、選挙区再編時に不法移民排除へ トランプ氏が命令

ロイター / 2020年7月22日 6時6分

トランプ米大統領は21日、次回の選挙区再編時に不法移民を人口に数えないようにする覚書に署名した。20日撮影(2020年 ロイター/LEAH MILLIS)

[ワシントン/ニューヨーク 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、次回の選挙区再編時に不法移民を人口に数えないようにする覚書に署名した。多くの不法移民を排除し、白人に偏った選挙区を作ることで共和党に有利に働く可能性があるが、専門家からは法的に問題があり、訴訟につながる可能性があるとの声が出ている。

覚書では「議席数の割り当てで、不法滞在する外国人を州の人口に含めると、他の方法より2─3議席多くなる可能性がある」とした。

一方、合衆国憲法には、議席の割り当ては各州の「全人口(the whole number of persons)」に基づいて行われるべきと明記されており、複数の連邦法でもこの解釈が補強されている。

トランプ氏は覚書の中で、条文中の「人(persons)」には州内に存在する全個人が含まれるとは解釈されないと主張した。

これに対し、ジョージタウン大学のジョシュア・ゲルツァー教授は、議席の割り当てには全員が含まれる必要があり、最高裁の判例でも確認されていると指摘。ほぼ確実に訴訟に発展すると述べた。

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