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NY市場サマリー(21日)株下落、ドル上昇、利回り上昇

ロイター / 2022年4月22日 7時0分

[21日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが1週間ぶりの安値から上昇に転じた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げが「検討される」と述べたことを受けた。

ドル指数は取引時間中の大半で下げていたものの、終盤は0.2%高の100.53。今月に入り2.3%高となっており、月間では2021年6月以来の大幅な上昇率を記録する勢い。

パウエル議長は世界経済に関する国際通貨基金(IMF)の会合で、インフレ率がFRB目標である2%の約3倍に達していることから、「もう少し迅速に動くことが適切だ」とし、「50bp(の利上げ)は5月会合で検討されるだろう」と語った。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、来月のFOMCから3回連続で50bpの利上げが実施されるとの見方を織り込み始めている。

パウエル議長の発言を受け、アクション・エコノミクスはブログで「FRBの政策がますます積極的になるとの懸念が高まり、特に短期債が売られ、利回りが上昇しことで米国株は下落した」と指摘。「だた、ドルは恩恵を享受した」と述べた。

<債券> 米金融・債券市場では国債利回りが上昇し、金利動向を反映しやすい2年債利回りは約3年ぶりの高水準を付けた。連邦準備理事会(FRB)当局者からタカ派的な発言が相次ぎ、インフレ抑制に向けたFRBの積極対応が確定的になってきた。

パウエルFRB議長はこの日の国際通貨基金(IMF)会合で、インフレ率がFRB目標である2%の約3倍に達していることから「もう少し迅速に動くことが適切だ」とし、5月3─4日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げが「検討される」と述べた。

このほか、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、FRBがフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を年末までに2.5%に引き上げることを支持すると述べた。

TDセキュリティーズ(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は「FRB当局者のこの日の発言は全体的にややタカ派的だった」とし、「FRBは速やかに中立金利に戻したいと考えていることが明らかになった」と指摘。

ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は「向こう数回のFOMCで一段と積極的な利上げが決定されるとの見通しが市場で織り込まれ始めている」と述べた。

<株式> 米国株式市場は主要3指数とも下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げが「検討される」と述べたことを受け、序盤の上昇分を吐き出した。

パウエル議長は世界経済に関する国際通貨基金(IMF)の会合で、インフレ率がFRB目標である2%の約3倍に達していることから、「もう少し迅速に動くことが適切だ」とし、「50bp(の利上げ)は5月会合で検討されるだろう」と語った。

DWSグループのトレーディング部門責任者、ジョージ・キャトラムボーン氏は「市場は少なくとも5月と6月に50bp(の利上げ)を織り込んでいる」と指摘。

「パウエル議長や他の多くのFRB当局者が可能な限り早期に(インフレを)抑制したい意向を示しており、積極的に動くことを市場に伝えている」と述べた。

米株市場はテスラや航空会社の好調な決算に支援されて上昇して始まったが、パウエル氏らFRB当局者の発言を受け下げに転じた。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、急速な米利上げ観測を背景に長期金利が上昇する中、3日続落した。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日のオンライン会合で、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利上げ実施を検討すると明らかにした。また多くのFOMCメンバーが、1回または複数回の0.5%利上げに前向きと語った。これを受けて、金利を生まない資産である金には売り圧力がかかった。市場参加者によると、短期売買による利益確定の売りも出やすかった。テクニカル的には1940─1960ドル付近での値固め局面になっているという。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、供給不安が台頭する中で買われ、上伸した。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国リビアで一部の主要油田や輸出ターミナルが閉鎖している。これに加えて、経済制裁に伴うロシアからのエネルギー輸入停止措置も懸念材料となり、供給不安が強まった。ドイツのベーアボック外相は20日、バルト3国の外相との会談後、ドイツはロシアからの原油輸入を年内に停止すると表明した。

ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が21日のオンライン会合で、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利上げ実施を検討すると発言。また多くのFOMCメンバーが、1回または複数回の0.5%利上げに前向きだと語った。これを受けて、対ユーロでドルが上伸に転じたことからドル建てで取引される原油は割高感が強まり、売り買いが交錯する場面があった。

 *内容を追加して再送します。

ドル/円 NY終値 128.39/128.42

始値 128.04

高値 128.70

安値 128.05

ユーロ/ドル NY終値 1.0836/1.0840

始値 1.0900

高値 1.0900

安値 1.0832

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 86*19.00 2.9270%

前営業日終値 87*16.50 2.8760%

10年債(指標銘柄) 17時05分 91*07.50 2.9076%

前営業日終値 91*26.00 2.8360%

5年債(指標銘柄) 17時05分 97*28.25 2.9637%

前営業日終値 98*11.75 2.8560%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*06.50 2.6739%

前営業日終値 99*12.13 2.5790%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34792.76 -368.03 -1.05

前営業日終値 35160.79

ナスダック総合 13174.65 -278.41 -2.07

前営業日終値 13453.07

S&P総合500種 4393.66 -65.79 -1.48

前営業日終値 4459.45

COMEX金 6月限 1948.2 ‐7.4

前営業日終値 1955.6

COMEX銀 5月限 2462.1 ‐65.0

前営業日終値 2527.1

北海ブレント 6月限 108.33 +1.53

前営業日終値 106.80

米WTI先物 6月限 103.79 +1.60

前営業日終値 102.19

CRB商品指数 309.2055 +1.9624

前営業日終値 307.2431

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