トランプ氏、バイデン氏のEV5割目標撤回 排ガス規制も見直しへ
ロイター / 2025年1月21日 12時20分
1月21日、トランプ米大統領は、新車販売に占める電気自動車(EV)の比率を2030年までに5割にするとしたバイデン前大統領の21年大統領令を撤回した。写真は米メリーランド州 ボルチモアで2023年3月撮影(2025 ロイター/BING GUAN)
David Shepardson
[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、新車販売に占める電気自動車(EV)の比率を2030年までに5割にするとしたバイデン前大統領の21年大統領令を撤回した。
5割の目標に法的拘束力はなかったが、米国内外の自動車メーカーは支持を表明していた。
トランプ氏は大統領令で、50億ドルの基金から自動車充電ステーション向け政府資金拠出を停止するとし、35年までにゼロエミッション車規則を採用する州への連邦規制適用免除を撤廃するよう求めたほか、EV税額控除の終了を検討すると述べた。
同氏は自動車メーカーにより厳格な排ガス規則を義務付ける規制についても関係機関に見直しを指示する方針だ。この規制を順守するには、メーカーは32年までにEV販売比率を30─56%にする必要がある。
米環境保護局(EPA)は昨年12月、カリフォルニア州の35年までにガソリンエンジンだけを搭載した自動車の販売を終了する規則を承認したと発表。EVの普及と自動車の排ガス規制強化が狙いで、バイデン政権の任期終了を数週間後に控えて決定していた。
この規則はカリフォルニア州の他に、東部ニューヨーク州、マサチューセッツ州、西部オレゴン州など計11州でも採用された。
今回の大統領令は「他の技術よりもEVを優遇し、EV購入を事実上義務付けている不公平な補助金や、政府が不適切に課した市場のひずみの撤廃」を検討すべきだとしている。
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