EBA、欧州銀の健全性審査で貿易戦争勃発時の耐性を評価
ロイター / 2025年1月21日 13時41分
欧州銀行監督機構(EBA)は20日、欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)で、地政学的な緊張が高まり、貿易戦争が勃発した場合の耐性を評価すると発表した。写真はEUの旗。ブリュッセルで2023年2月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ミラノ 20日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)は20日、欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)で、地政学的な緊張が高まり、貿易戦争が勃発した場合の耐性を評価すると発表した。欧州連合(EU)とノルウェーの銀行資産の4分の3を占める64行が対象となり、今年8月初旬に結果を公表する。
このストレステストは、トランプ氏が米大統領に返り咲き、主要相手国との貿易関係を見直す準備を進めている矢先に始まる。対象行に対して20日に必要書類とテンプレートが配布され、7月初旬までに最終的な回答を提出するように求めた。その前には中間報告の提出も要求している。
対象の64行のうち51行は、欧州中央銀行(ECB)が銀行部門を監督している国の銀行となる。ECBは並行して、EBAの監督下にない銀行群に対して独自のストレステストを実施する。
EBAは、地政学的ショックによって2027年までの3年間にEUの実質域内総生産が6.3%減るという最悪の場合のシナリオで銀行の耐性を評価すると説明した。このシナリオが起きた場合には貿易摩擦に関連した供給のショックによってインフレ率が急上昇し、物価上昇を押さえ込むことで信頼感と雇用水準、個人消費に打撃を与えるとみられている。
EBAが直近のストレステストの結果を公表したのは23年だった。
ストレステストは、銀行での損失の発生や、危機的状況で経済を支える際にどれだけの資本が必要になるのかを銀行監督当局が評価するためのツールとなっている。結果は銀行の監督プロセスに反映される。
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