小林製薬、山根社長と社外取3人退任へ 投資ファンドの提訴請求応じず

Kentaro Okasaka

［東京　２１日　ロイター］ - 小林製薬は２１日、３月開催予定の定時株主総会で山根聡社長が退任し、執行役員の豊田賀一氏が社長に昇格する経営刷新人事を内定したと発表した。伊藤邦雄氏を含む社外取締役３人は退任する。

会長には京セラ出身で、経営破綻した日本航空の再建に携わった経験を持つ大田嘉仁氏を起用し、信頼回復や再発防止に取り組むとしている。人選調整中を含め６人の社外取締役を置くとしている。

「紅こうじ」関連製品を摂取した人に健康被害が出た問題で、大株主の香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントから問題発生時の取締役らの責任追及のため約１１０億円の賠償を求めて提訴するよう請求されていたことについては、法令違反は認められないとして提訴はしない判断をしたとしている。