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英賃金、9─11月伸び加速 失業率上昇し雇用縮小の兆し

ロイター / 2025年1月21日 18時31分

1月21日、 英国立統計局(ONS)が発表した2024年9─11月の民間部門の賃金は伸びが加速した。ロンドンの英中銀前で17日撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)

Andy Bruce

[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が21日発表した2024年9─11月の民間部門の賃金は伸びが加速した。ただ失業率は上昇し、就業者数は減少し、労働市場縮小の兆しを示した。

民間部門の平均週給は6.0%上昇。8─10月の5.5%から伸びが加速し24年2月以来の高い伸びを記録した。民間部門の平均週給はイングランド銀行(中央銀行)が国内物価圧力を示す指標として注目している。6.0%上昇は、英中銀が昨年11月に予想した第4・四半期の伸び率(5.1%)を大きく上回る。

賃金の伸びは、根強いインフレ圧力を示唆するが、労働市場には緩みが出ている。

9─11月の失業率は4.4%に小幅上昇し、3─5月以来の高水準となった。エコノミストの予想と一致した。

税務当局のデータに基づく12月の被雇用者数は4万7000人減少で20年11月以来の大幅な減少となった。11月は3万2000人減少だった。

リーブス財務相が雇用者の税負担増大を打ち出して以来、企業の雇用見通しは急激に悪化している。

就職支援サービス、インディードのエコノミスト、ジャック・ケネディ氏は「最新のデータは、労働市場の一段の減速にもかかわらず賃金の伸びは強く、求人は減少、失業率はじわり上昇という状況を示した。賃金の伸びの粘着性が引き続き英中銀の主要な懸念だ」と述べた。

経済全体の賃金(除くボーナス)は前年比5.6%上昇。ロイターがまとめた市場予想は5.5%上昇だった。

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