独首相、トランプ氏との関係に慎重ながら楽観的 冷静な判断重要とも
ロイター / 2025年1月22日 0時39分
[ダボス(スイス) 21日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は21日、トランプ米政権とドイツの関係について、慎重ながらも楽観的な見通しを示した。かなりの不確実性が存在する中、「冷静な判断」が重要と強調した。
ショルツ首相は世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で「米国はわれわれにとって、欧州以外では最も近い同盟国だ。それが今後も続くよう尽力する」と述べた。
トランプ大統領就任後に行った最初の対話は良好だったとし、欧米の協力が世界の平和と安全、さらに経済発展の鍵になると強調。同時に、欧州はより自立的となる必要があるとした。
「ソーシャルメディアのプリズムを通して見ると、世界は常に重度のストレス状態に瀕している。冷静な判断が必要だ」とも指摘。「米国の記者会見やツイートによって、興奮した実存的議論に巻き込まれるべきではない」と述べた。
それでもなお、トランプ大統領の下、今後数年間、とりわけエネルギーや気候政策、貿易、外交政策の分野で世界の緊張が続くという認識を示した。
また、米実業家イーロン・マスク氏が20日のイベントで見せたジェスチャーがナチス・ドイツの敬礼に似ているとインターネットで物議を醸していることについては、「欧州とドイツには言論の自由があるが、極右の立場を支持するものであるならば、われわれは受け入れない」と言明した。
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