中国副首相、貿易黒字求めない姿勢 ダボス会議で演説
ロイター / 2025年1月22日 3時0分
中国の丁薛祥副首相(写真)は21日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で演説し、中国は貿易黒字を追求せず、競争力ある高品質な製品やサービスを輸入して貿易均衡を図る用意があると述べた。同日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ダボス(スイス) 21日 ロイター] - 中国の丁薛祥副首相は21日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で演説し、中国は貿易黒字を追求せず、競争力ある高品質な製品やサービスを輸入して貿易均衡を図る用意があると述べた。
丁氏は、経済のグローバル化は相互利益と共に進歩するための過程だとの見方を示し、「保護主義は何ももたらさない。貿易戦争に勝者はいない」と強調。多国間主義が「世界平和を維持し、人類の発展につなげるための正しい道」だとも主張した。
中国は外国企業による一層の投資を歓迎しており、内外の企業が直面する問題の解決にも前向きだとも主張した。中国経済の安定した健全な発展が、世界経済の発展につながるとも説明した。
ダボス会議には、中国から2017年に習近平国家主席が、24年には李強首相が参加した。
トランプ氏が20日に米大統領に就任する中、中国は米国による関税引き上げへの懸念を高めており、低迷する経済を刺激するための取り組みを強めている。ただ、大方の予想に反し、トランプ氏は就任初日の中国への関税強化を見送った。
市場予想では、中国の25年の国内総生産(GDP)の伸び率は4.5%、26年は4.2%に減速するとみられている。24年の中国への外国直接投資額は前年比27.1%減の8263億元(1127億5000万ドル)だった。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「ガザで死ぬと思った」=解放の元人質女性ら―イスラエル
時事通信 / 2025年1月21日 19時51分
-
2千人以上の大量解雇へ大統領令 トランプ氏、支配強化狙い
共同通信 / 2025年1月21日 17時49分
-
3トランプ氏、ウクライナ和平拒めば対ロ制裁も 中国にも関与要求
ロイター / 2025年1月22日 8時57分
-
4トランプ就任で「USスチール買収」はどう動くか...「米国の寛大さ」の行方と、トランプの深謀
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月21日 19時5分
-
5欧州各国、トランプ氏返り咲きで対米政策リセットの懸念 要求や威嚇の真意、慎重に見極め
産経ニュース / 2025年1月21日 19時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください