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新型コロナ危機でEU存続の危機、ソロス氏が警告

ロイター / 2020年5月22日 19時36分

著名投資家ジョージ・ソロス氏(写真)は、欧州連合(EU)は永久債を発行してイタリアのような弱い加盟国を救済しなければ、新型コロナウイルス危機によりEU存続が脅かされると警告した。2019年6月、オーストリアのウィーンで撮影(2020年 ロイター/Lisi Niesner)

[ロンドン 22日 ロイター] - 著名投資家ジョージ・ソロス氏は、欧州連合(EU)は永久債を発行してイタリアのような弱い加盟国を救済しなければ、新型コロナウイルス危機によりEU存続が脅かされると警告した。

ソロス氏は記者らに電子メールで送った質疑応答の中で「EUが今、検討しなければ、現在直面している試練を生き残れないかもしれない」と述べ、「これは論理的可能性ではなく、悲劇的な現実かもしれない」と強調した。

永久債を発行するためにEUはAAAの格付けを維持する必要があり、債券コストをまかなうために増税する権限を持たなければならないと指摘した。「解決策はある。課税は実行する必要はなく、その権限さえあればいい」と語った。

英国のEU離脱に関する質問に対しては、とりわけイタリアについて懸念していると述べ、「イタリアがなければ、欧州に何が残るだろうか」と語った。

EUの国家補助規則の緩和はドイツには有利に働くものの、新型コロナによる打撃が特に大きいイタリアにとっては特に不公平なものだと指摘した。

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