英、入国者に14日間の自主隔離義務付けへ 航空業界反発
ロイター / 2020年5月23日 2時43分
5月22日、英国は新型コロナウイルス感染拡大抑制策の一環として、6月8日以降に英国に入国する人に対し14日間の自主隔離を義務付ける。パテル内相が明らかにした。 写真は同日、記者会見するパテル内相(2020年 ロイター/ Andrew Parsons)
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国は新型コロナウイルス感染拡大抑制策の一環として、6月8日以降に英国に入国する人に対し14日間の自主隔離を義務付ける。パテル内相が22日、明らかにした。
国内の滞在先を当局に報告することも義務付けられ、違反者には1000ポンド(1218ドル)の罰金が課せられる。ただ、国外から帰国する英国人のほか、アイルランドから入国する人には適用されない。また、トラック運転手、医療関係者、季節的な農業従事者には例外措置が適用される。
パテル内相は記者会見で「感染拡大のピークは過ぎたが、国外からの流入で感染拡大が再び広まるのを防止する必要がある」と述べた。
英政府は感染拡大初期に中国からの入国を制限したにとどまり、ジョンソン政権への批判が高まった。ただこの時期に自主隔離を義務付けることについて航空業界は批判。格安航空会社ライアンエアーのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)は「この時期に隔離措置を導入する意味は全くない」とし、「経済を再開させることが目的なら、最悪の措置だ」と述べた。
ただパテル内相は、新型ウイルス感染がそれほど広がっていない国との間の渡航を許可するいわゆる「エア・ブリッジ」の導入は排除しない姿勢を表明。シャップス運輸相も、新型ウイルス感染が低水準となっている国から入国する人に対するエア・ブリッジについて協議する可能性があることを示唆した。
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