カナダ、コロナ感染第2波への的絞った対応必要=中銀総裁
ロイター / 2020年6月23日 4時13分
カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は22日、総裁就任後初となる講演で、大規模な事業閉鎖の再実施に伴う「非常に大きな後退」を回避するためには、新型コロナウイルスの感染第2波への迅速かつ的を絞った対応が必要との見解を示した。オタワで2018年4月撮影(2019年 ロイター/Chris Wattie)
[オタワ 22日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は22日、総裁就任後初となる講演で、大規模な事業閉鎖の再実施に伴う「非常に大きな後退」を回避するためには、新型コロナウイルスの感染第2波への迅速かつ的を絞った対応が必要との見解を示した。
感染第2波に関する質問に対し、「経済再開に伴い感染拡大が起こるだろう。われわれは世界中の感染第2波を注視している。重要なのは迅速に対応し、封じ込めることだ」と指摘。カナダには優れた接触者追跡システムや検査、局地的な閉鎖措置の実施が必要になるが、「これらができなければ、大規模な抑制措置を再び実施しなければならず、非常に大きな後退になる」と述べた。
ただ、カナダ中銀は経済全体に及ぶ事業閉鎖の再導入を想定していないとした。
講演では、パンデミック(世界的大流行)が需給に幾分長期的な損害を与える可能性が高いとした上で、需要よりも供給の方が早く回復しかねないとし、これが「インフレ率の大きな下押し圧力になる」と懸念。「最も重要なのは、国民の仕事復帰を支援することにより、インフレ率の持続的な低下を回避すること」とし、2%の物価目標を据え置くと語った。
政策金利については0.25%が実効下限とし、マイナス金利は金融機関の動きを歪める可能性があるとしたほか、債権買い入れプログラムは長期金利を抑制することにより経済への刺激になっているとした。
総裁発言を受け、カナダドル
金融市場では年内の一段の金利変更は織り込まれていない。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「キャンプブーム」は終わった アウトドア業界はどの市場に“種”をまけばいいのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月31日 7時30分
-
2「身代金」「初動対応」、"KADOKAWA事件"の教訓 凄腕ホワイトハッカーが語る日本企業への警告
東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分
-
3トヨタ自動車、国交省「是正命令」受け謝罪 型式指定不正の原因は「現場と経営の両面」体制見直しへ
ORICON NEWS / 2024年7月31日 17時47分
-
4【速報】日銀が追加利上げを決定 政策金利0.25%程度に 長期国債買い入れは26年1~3月に月間3兆円程度に
日テレNEWS NNN / 2024年7月31日 13時12分
-
5日銀、追加利上げ決定=政策金利0.25%に―国債購入、月3兆円に段階縮小
時事通信 / 2024年7月31日 13時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)