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英BA親会社、第3四半期は赤字 コロナ第2波で冬も大幅減便

ロイター / 2020年10月22日 19時37分

ブリティッシュ・エアウェイズの親会社は、新型コロナウイルスのパンデミックを受けた旅行低迷が一段と深刻化し、冬の運航便をさらに減らすと発表した。写真はヒースロー空港から飛び立った同社最後のジャンボ機のフライト、ロンドンで8日撮影。(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 22日 ロイター] - ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAG は、第3・四半期が13億ユーロ(15億4000万ドル)の赤字だったと明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミックを受けた旅行低迷が一段と深刻化し、冬の運航便をさらに減らす。

第3・四半期の赤字は、アナリスト予想(9億2000万ユーロ)を大幅に上回った。

欧州では、新型コロナの感染第2波に見舞われ、航空各社の冬の見通しは悪化している。

IAGは、例年混み合うクリスマスを含む第4・四半期について、運航便は前年の30%程度にとどめるとし、40%としていた従来予想を引き下げた。

また運航便を減らすことから、第4・四半期の営業純現金収支はトントンにはならないとの見通しを示した。ただし、流動性は潤沢だと説明した。

IAGは株主割当増資で27億4000万ユーロ調達し、総流動性を93億ユーロに増やした。

バーンスタインのアナリストは、流動性を厚くしてもコスト削減に注力する必要があると指摘した。

一方グッドボディのアナリストは、流動性の拡充を評価し、来春の需要回復への準備ができているとみている。

IAGは、不確実性の高い状況で事業を続けていると説明した。同社はかねてより、隔離措置に代えて空港での検査実施を要請している。

IAGは30日に詳細な決算を発表する。

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