全国コアCPI、12月は-1.0% 10年3カ月ぶり下落率=総務省
ロイター / 2021年1月22日 9時31分
1月22日、総務省が発表した2020年12月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は101.1となり、前年同月比1.0%下落した。都内の衣料品店前で2020年12月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 22日 ロイター] - 総務省が22日に発表した2020年12月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は101.1となり、前年同月比1.0%下落した。前月の0.9%下落を下回り、2010年9月以来の大幅な下落率となった。市況安を反映して電気代・ガス代の下落率が拡大、コアCPIの重しとなった。
併せて発表された2020年平均のコアCPIは101.5となり、前年比0.2%下落。2016年以来、4年ぶりにマイナスとなった。
コアCPIの前年同月比マイナスは5カ月連続。ロイターがまとめた民間予測は1.1%下落だった。
エネルギー関連では、電気代が7.9%下落で前月の7.3%下落より下落率が拡大。都市ガス代も9.5%下落となり、前月の7.1%下落から下落率が広がった。
引き続き宿泊料も下押し要因。ただ、12月は33.5%下落と前月の34.4%下落から下落率が縮小した。新型コロナウイルスの感染急拡大で、札幌市と大阪市が政府の観光需要喚起策「GoToトラベル」事業から先行除外されたことが影響した。GoToトラベルは年末から全国一律停止となったため、1月の宿泊料は下落率がさらに縮小すると見込まれている。
12月の総合指数は前年同月比1.2%下落して10年4月以来の下落率となった。生鮮野菜が8.8%の下落となり、重しとなった。
生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数は前年同月比0.4%下落。こちらは13年4月以来の下落率。宿泊料のほか、引き続き大学授業料(私立)が4.3%下落となり下押し要因となった。
*内容を追加しました。
(和田崇彦 編集:山川薫)
この記事に関連するニュース
-
東京コアCPI、7月は+2.2% コアコアは2022年8月以来の低い伸び
ロイター / 2024年7月26日 9時39分
-
基調的インフレ指標、6月は加重中央値と最頻値が伸び拡大=日銀
ロイター / 2024年7月23日 15時21分
-
全国コアCPI、6月は+2.6% コアコアは11カ月ぶりに伸び拡大
ロイター / 2024年7月19日 10時34分
-
全国コアCPI、6月は+2.6% 電気・ガスの補助半減で押し上げ
ロイター / 2024年7月19日 8時48分
-
6月の米CPI、前年同月比で前月より大きく鈍化、前月比で4年ぶりのマイナスとインフレ抑制で進展(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月12日 14時15分
ランキング
-
1部屋に泥棒がいる!〈高級老人ホーム〉で優雅に暮らす86歳母からのSOS…急ぎ駆けつけた51歳長男の目に飛び込んできた「まさかの光景」【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月30日 11時15分
-
2「2028年までに本屋はすべて消滅する」…元書店経営者が真剣に訴える「瀕死の店舗を再生させる12の提言」
プレジデントオンライン / 2024年7月29日 15時15分
-
3MSに補償請求を検討と報道 米デルタ航空、システム障害で
共同通信 / 2024年7月30日 8時37分
-
4コメ在庫が過去最少、高値の懸念 156万トン、前年比2割減
共同通信 / 2024年7月30日 19時13分
-
5反発から「柳ヶ瀬の象徴に」…岐阜県唯一のデパート・岐阜高島屋、7月いっぱいで閉店
読売新聞 / 2024年7月30日 13時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)