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HSBCとスタンチャート、中国恒大集団の香港物件向け新規融資停止

ロイター / 2021年7月22日 14時37分

 HSBCとスタンダード・チャータード(スタンチャート)が、中国の不動産開発大手、中国恒大集団が香港で手掛けている2件の住宅開発に関連した新規融資を停止した。写真は恒大集団のロゴ。広州市の本社で昨年7月撮影(2021年 ロイター)

[香港 22日 ロイター] - HSBCとスタンダード・チャータード(スタンチャート)が、中国の不動産開発大手、中国恒大集団が香港で手掛けている2件の住宅開発に関連した新規融資を停止した。住宅融資取次業者(ブローカー)3人が21日に明らかにした。東亜銀行も同様な対応を取っているという。

HSBCとスタンチャートが新規融資を停止したのは、8月と10月に完成予定の2件の住宅開発プロジェクト。両行に追随する銀行が増える可能性があるとしている。

HSBCはコメントを差し控えた。スタンチャートはコメント要請に応じていない。東亜銀行は21日夜、承認済みの融資申請には影響はないと説明した。

恒大集団は、他の銀行は完成前住宅向け融資を引き続き承認していると説明。具体名を挙げず香港の銀行の融資停止決定の影響は小さいとし、開発は予定通り進んでいると述べた。

センタライン・モーゲージ・ブローカーのマネジングディレクター、アイビー・ウォン氏は、販売前の開発物件への融資は銀行からすれば物件の担保を取らずに貸すことになりリスクがより高いと指摘した。

ブローカーMreferralのシニアバイスプレジデント、エリック・ツォ氏によると、融資申請が却下された購入者の多くは当初、恒大集団から直接資金を借りようとした。恒大集団は以前、購入価格の最大90%まで融資していたが、今はしていないという。

恒大集団は巨額の債務を抱えている。今週、中国の裁判所が同社の銀行預金の凍結を命令したほか、湖南省当局が開発案件2件の販売を一時停止していた。

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