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ユーロ圏企業、賃金上昇圧力を吸収しつつある=ECB専務理事

ロイター / 2023年9月22日 10時48分

9月21日、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事(写真)は、ユーロ圏企業は賃金上昇圧力を吸収しつつあり、労働市場が勢いを失っている兆しが見られると指摘した。キプロスのニコシアで4月撮影(2023年 ロイター/Yiannis Kourtoglou)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は21日、ユーロ圏企業は賃金上昇圧力を吸収しつつあり、労働市場が勢いを失っている兆しが見られると指摘した。

レーン氏はニューヨークでの講演で「2023年上期の単位利益の年間インフレ率への寄与は22年と比較して緩やかになっており、賃金上昇圧力が企業に吸収され始めていることを示唆している」と説明した。

「単位労働コストの上昇を下回る物価上昇は、24年に必要なディスインフレにさらに寄与する見通しだ」とし、「景気減速にもかかわらず労働市場はこれまで回復を維持してきた。ただ、勢いを失っている兆しがある」と述べた。

追加利上げを排除しないというECBのガイダンスを改めて表明しつつも、モデルに基づくさまざまなシミュレーションはECBが十分な措置を講じたことを示唆していると指摘した。

ただ、不確実性は極めて高いとし、インフレ率が目標に戻りつつあるか判断するために必要な賃金動向を見通せるのは24年に入ってからになる可能性があると述べた。

ECBの政策見通しについては発言を控えたが、金利の変更はバランスシートに関する措置と比較して経済に影響を与える最も効率的な方法だと語った。

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