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米国債巡る需給懸念、買い手としてヘッジファンドの重要性高まる

ロイター / 2023年9月22日 11時8分

米国債を巡る需給に投資家が懸念を強める中、ヘッジファンドがますます重要な買い手になる可能性が高く、流動性を提供することになるだろう──。複数の市場関係者が21日、このような見方を示した。写真は3月10日撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Davide Barbuscia Gertrude Chavez-Dreyfuss

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国債を巡る需給に投資家が懸念を強める中、ヘッジファンドがますます重要な買い手になる可能性が高く、流動性を提供することになるだろう──。複数の市場関係者が21日、このような見方を示した。

ヘッジファンドによる一部国債先物のショートポジションは、原債券の価格に対する先物契約のプレミアムを利用する「ベーシス取引」を背景にこのところ過去最高を記録している。

この取引は2020年3月に急速に解消された際、国債市場に深刻な混乱をもたらしたため、最近では連邦準備理事会(FRB)や国際決済銀行(BIS)も注目している。

しかし、一部の債券市場関係者は、政府が国債を増発する一方でFRBが保有国債を減らす中、ヘッジファンドが国債に対する重要な需要を提供していると話す。

BNYメロンのジェイソン・グラネット最高投資責任者(CIO)は21日、ニューヨークで開催されたISDAデリバティブ取引フォーラムのパネルで「発行体の資金需要があるため、これらの参加者が入ってくる必要がある」と述べた。

また、国債の現物・先物ベーシス取引を手掛けるDRWホールディングスの最高執行責任者(COO)兼パートナーのマーク・ウェンドランド氏は、レバレッジを効かせたプレーヤーに対する一部規制当局の懸念にもかかわらず、この取引には市場の流動性を支えるという本質的な機能があると主張。フォーラムの傍らでロイターに「特に国債の需給バランスが崩れていることを考えると、ベーシス取引の重要性は過小評価できない」と語った。

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