パキスタン総選挙は1月下旬、選挙区割り見直しで延期

　９月２１日、パキスタンの選挙管理委員会は、総選挙を来年１月下旬に行うと発表した。写真はパキスタンのカーン前首相。ラホールで３月撮影（２０２３年　ロイター／Akhtar Soomro）

Asif Shahzad

[イスラマバード ２１日 ロイター] - パキスタンの選挙管理委員会は２１日、総選挙を来年１月下旬に行うと発表した。下院が８月に解散されたため１１月の実施が予定されていたが、新たな国勢調査に基づいて選挙区の区割りを見直すために延期された。

国連年次総会への出席のために米ニューヨークを訪れたパキスタンのアンワール・ウルハク・カカール暫定首相は外交問題評議会主催のイベントで、選管による選挙区の区割り作業とこれに関連した国民の協議に、あと３カ月か３カ月半かかるとの見通しを示した。総選挙の時期について、「おそらく１月末までには新政府を発足するための投票が行われだろう」と述べた。また選管に登録している全政党は候補者を擁立することが可能だとした。

一方、既に選管は親軍政党出身のカカール氏率いる暫定政府の公平性を疑問視し、汚職罪で服役中のイムラン・カーン前首相の敵対勢力と連携しているように見えるとしている。

野党指導者のカーン前首相は汚職罪により公職に就くことを５年間禁止されており、次の総選挙に出馬することはできない。