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日銀現状維持に市場反応、株価下げ縮小・ドル上昇 介入警戒くすぶる

ロイター / 2023年9月22日 13時57分

 9月22日、日銀が金融政策決定会合の結果を発表し、日経平均先物は下げ幅縮小、ドル/円は上昇で反応した。写真は都内にある東京証券取引所で2018年2月撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)

Noriyuki Hirata

[東京 22日 ロイター] - 日銀が金融政策の現状維持を発表し、日経平均先物は下げ幅を縮小、ドル/円は上昇で反応した。一方、市場の関心が植田和男総裁の記者会見に移る中、政府・日銀による為替介入への警戒感もくすぶる。取引一巡後は、日経平均、ドル/円とも小動きとなっている。

日銀は21―22日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を全員一致で決めた。市場では、大方の予想通りと受け止められたが、事前に一部で緩和修正への警戒感があったため、発表直後に巻き戻しが強まった。

日経平均は後場に入り、一時35円安まで下げ幅を縮小した。一方、ドル/円は円安方向に振れ、148円前半に上昇した。債券市場では国債先物が一時的に上げ幅を拡大した。

もっとも、緩和修正の手掛かりは消えていない。この後の総裁会見への警戒感もあり「会見内容を見極めたいというムードが強い」(外為どっとコム総研の神田卓也上席研究)との声は根強い。

会見では「物価目標や出口戦略への距離感を推し量るようなヒントを探すことになる」と、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは話す。足元の円安進行や長期金利の上昇への受け止めも注目される。

「全体的なトーンを従来よりハト派色を薄める方向で力点を置いて説明した場合は、円高方向となり、円金利は上昇圧力がかかるとみている」(上野氏)との見方が聞かれる。

<為替介入への警戒感くすぶる>

ドル/円上昇の勢いはひとまず落ち着いているが、総裁会見でのハト派発言にも神経を使いそうだ。

背景には、1年前の9月会合後の経緯がある。当時はドル高/円安が進む中、黒田東彦前総裁が金融緩和維持で変わらないとのハト派姿勢を強め、その日の夕方に為替介入が実施された。「今回の会見でも、仮に植田総裁がハト派姿勢を示した場合、その後の為替介入を警戒する声がある」と、大和証券の末広徹チーフエコノミストは話す。

外為どっとコム総研の神田氏は、日米の金融政策の差から目先のドルは年内に150円トライの可能性が高まったとみている。一方、「介入警戒感も意識されやすいため、一時的に円高方向に振れる動きに注意が必要だろう」と話している。

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