日経平均は4日続落、米引き締め長期化を警戒 日銀会合で下げ幅縮小
ロイター / 2023年9月22日 15時44分
[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比168円62銭安の3万2402円41銭と、4日続落して取引を終えた。米国の金利引き締め長期化への懸念から米株安となったことが嫌気された。日銀が金融政策の現状維持を発表した後は下げ幅を縮小する場面もみられたが、1日を通してマイナス圏での推移となった。
日銀は21―22日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を全員一致で決めた。マイナス金利、イールドカーブ・コントロール(YCC)の枠組みをそれぞれ維持する。市場の一部で修正思惑が出ていた金融政策の先行き指針(フォワードガイダンス)も文言を変えなかった。
日経平均は米株安を嫌気する形で381円安で寄り付いた後、416円安の3万2154円53銭の安値をつけた。後場は日銀の発表を受けて、35円安まで下げ幅を縮小した。セクター別では輸送用機器、不動産、銀行が上昇するなどの変化がみられた。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジストは「今回は現状維持となったものの、いずれは政策修正を行うため、市場は警戒し始めている。米長期金利の動向も気がかりで、当面は上値が重くなりやすい」との見方を示した。
TOPIXは3日続落し0.3%安の2376.27ポイント。東証プライム市場指数は0.3%安の1223.02ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆8813億8800万円。東証33業種では、値下がりは海運、電気・ガス、非鉄金属、卸売などの25業種、値上がりは鉱業、空運、銀行など8業種だった。
個別では、日本テレビホールディングスが値上がり率第2位。前日に連結子会社の日本テレビ放送網がアニメ制作会社スタジオジブリ(東京都小金井市)の株式を取得して子会社化すると発表し、材料視された。
そのほか主力株では、ファーストリテイリング、ダイキン工業、ソフトバンクグループが下落、アドバンテスト、セコムが上昇した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが839銘柄(45%)、値下がりは924銘柄(50%)、変わらずは73銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 32402.41 -168.62 32189.32 32,154.53─32,535.67
TOPIX 2376.27 -7.14 2360.13 2,355.04─2,387.42
プライム指数 1223.02 -3.65 1216.08 1,212.18─1,228.67
スタンダード指数 1143.11 +3.12 1134.88 1,133.29─1,145.54
グロース指数 934.64 +18.21 908.76 908.76─937.38
東証出来高(万株) 160873 東証売買代金(億円) 38813.88
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