為替動向、高い緊張感持って注視＝松野官房長官

　９月２２日午後、松野博一官房長官（写真）は記者会見で、同日の日銀金融政策決定会合後に為替市場で円安方向への動きがみられることに関し、直接のコメントを控えたものの、「為替動向を高い緊張感をもって注視する」と述べた。写真は２０２１年１０月、都内で撮影（２０２３年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

Yoshifumi Takemoto

［東京　２２日　ロイター］ - 松野博一官房長官は２２日午後の記者会見で、同日の日銀金融政策決定会合後に為替市場で円安方向への動きがみられることに関し、直接のコメントを控えたものの、「為替動向を高い緊張感をもって注視する」と述べた。

日銀は前回７月の会合でイールドカーブ・コントロール（ＹＣＣ）の運用柔軟化を決めた。金融緩和方針を２２日に維持したことについては、政策の「具体的手法は日銀に委ねられるもの」とした上で、「２％の物価目標の安定的実現に向けた政策運営を期待する」と語った。

８月の全国消費者物価指数が、除く生鮮食品（コアＣＰＩ）で前年比３．１％上昇と高止まりしている状況について「物価高は国民生活に大きな影響を与えている」と指摘し、政府として１０月に取りまとめる経済対策で物価対策に全力を尽くすと強調した。