ヨルダン、イスラエル国境地帯で部隊増強 パレスチナ人移動けん制

　１１月２１日、ヨルダンのハサーウネ首相（写真）は、イスラエルとの国境沿いに配置している軍部隊を増強したと明らかにし、イスラエルがヨルダン川西岸のパレスチナ人を東岸のヨルダンに強制移動させようとすれば、両国の平和条約違反になると警告した。写真はレバノンのベイルートで２０２１年９月撮影（２０２３年　ロイター／Mohamed Azakir）

Suleiman Al-Khalidi

[アンマン ２１日 ロイター] - ヨルダンのハサーウネ首相は２１日、イスラエルとの国境沿いに配置している軍部隊を増強したと明らかにし、イスラエルがヨルダン川西岸のパレスチナ人を東岸のヨルダンに強制移動させようとすれば、両国の平和条約違反になると警告した。

イスラエルによる強制移動やそれに向けた準備を「ヨルダンは宣戦布告と見なし、平和条約の重大な違反となる」と強調した。イスラエルがそのような政策に踏み切るのを阻止するために「あらゆる手段を講じる」と強調した。

また、ヨルダンの国家安全保障へのいかなる脅威に対しても「あらゆる選択肢を検討する」と語った。イスラエルとの国境沿いへの部隊配置は国の安全を守る措置の一環だとした。