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豪中銀、国内インフレ要因に大幅な政策対応必要=ブロック総裁

ロイター / 2023年11月22日 18時44分

Wayne Cole

[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は22日、一時的なサプライチェーンの圧力よりも内需が物価を押し上げつつあると述べ、金利による一段と「大幅な(substantial)」な対応が必要になっているとの見解を示した。

同総裁の講演はタカ派的なトーンで、物価上昇圧力が広範囲に及びサービス部門でますます持続的になっているし、需要の過熱を示していると指摘した。

インフレに関する残る課題は国内の要因が大きく需要が主導していると分析。「より大幅な金融政策の引き締めは、経済の潜在能力を上回る総需要から生じるインフレへの正しい対応だ」と訴えた。

世界のサプライチェーンの目詰まりが解消されるにつれて製品の価格上昇は鈍化しており、この傾向はさらに続くとの見方を示した。

「インフレは単にガソリン、電気、家賃だけではなく、はるかに広範囲にわたる。製品やサービスの大部分の価格が大幅に上昇している」と述べた。

サービス部門のコスト圧力は特に根強く、美容院や歯科医、外食、スポーツやその他の娯楽活動に至るまで、あらゆるものの価格が大幅に上昇していると語った。

企業から聞き取りを行ったところ、労働力を中心に余剰生産能力が不足しているとの指摘があったという。

「このような国内発の需要主導の要因がインフレに及ぼす重要な意味は、インフレ率を目標に戻すには時間がかかるということだ」と述べた。

「中銀が金融政策で目指しているのは、雇用の伸びを維持しながら需要の伸びを鈍化させ、インフレ率を目標に戻すことだ」と説明した。

金利上昇が多くの家計を圧迫していることは承知しているとした上で、中銀の唯一の政策手段は金利であり切れ味の悪いものだと語った。

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