米・カナダ国境で車爆発、2人死亡 爆弾の可能性は否定

米東部ニューヨーク州とカナダを結ぶ国境検問所そばの橋で車が爆発し、ＦＢＩが「テロ攻撃」の企てとして捜査している。２２日、ニューヨーク州ナイアガラ滝そばで撮影（２０２３年　ロイター/Lindsay DeDario）

［ワシントン　２２日　ロイター］ - 米東部ニューヨーク州とカナダを結ぶ国境検問所そばの橋で２２日、車が爆発し、車運転手と同乗者の２人が死亡した。初期調査の事情に詳しい関係筋の話では、爆弾によるものではないと断定された。

米連邦捜査局（ＦＢＩ）が「テロ攻撃」の企てとして捜査しており、その可能性はまだ否定されていない。

米とカナダの当局は、ニューヨーク州西部とカナダを結ぶ国境検問所４カ所全てを閉鎖した。

事件があったのは観光名所としても知られるナイアガラの滝そばのレインボーブリッジ。

爆発で国境警備隊の職員１人が負傷したという情報もあるが、ロイターは独自に確認していない。

ナイアガラ・ガゼット紙は当局筋の話として、車は橋の広場に突進し、入国車線と出国車線を隔てるフェンスを突き破って検査車線に向かい、そこで爆発したと報じた。

事件を受け、ニューヨーク州のホークル知事は状況を「注視している」とし、カナダ・オンタリオ州のフォード首相も状況の把握に積極的に取り組んでいるとした。

ナイアガラ・フロンティア交通局が管理する地域の空港と鉄道ではセキュリティー対策が強化された。バッファロー・ナイアガラ国際空港は国際便の発着を停止した。

ただ、事情に詳しい関係筋はロイターに対し、初期段階での検証では危険運転が原因だったとみられると述べた。

米ＮＢＣの記者は短文投稿サイト「Ｘ」（旧ツイッター）への投稿で、匿名の警察当局筋の話として、当該車両から爆発物は見つかっていないと述べた。