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バンガード、投資適格級社債を選好 景気の急速な悪化に備え

ロイター / 2024年7月22日 13時50分

米資産運用会社バンガードは、米景気が高い借り入れコストによって想定よりも急速に悪化した場合に備え、リスクの高い高利回り社債よりも投資適格級社債を好ましい投資対象だと考えている。写真は同社幹部とロゴ。2010年12月撮影。(2024年 ロイター/Tim Shaffer)

Davide Barbuscia

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米資産運用会社バンガードは、米景気が高い借り入れコストによって想定よりも急速に悪化した場合に備え、リスクの高い高利回り社債よりも投資適格級社債を好ましい投資対象だと考えている。同社のフィックトインカム・アクティブ運用チームが執筆した第3・四半期見通しの報告書で明らかになった。

バンガードは、米連邦準備理事会(FRB)は景気が底堅く推移しているため、今年の大半もしくは全期間にわたって政策金利を据え置くと予想している。だが高利回り社債については、資産配分を今後数カ月にわたって平均より低めに維持する方針であり、慎重な姿勢だ。

バンガードは「われわれは景気循環の転換点に近づいている」と指摘。「懸念されるリスクは、金利が「より長く、より高め」の水準に据え置かれる可能性が「何らかの変調を来すまで、より高め」に維持される事態になることだと強調した。

同社は、経済情勢が悪化すれば、クレジットスプレッドは拡大すると指摘。ただ、利払いや価格の変化を含めたトータルリターンは、FRBの金融緩和に伴う金利の低下によって下支えされるはずだと説明した。

「経済が幅広く悪化すれば、当社のよりディフェンシブな投資方針が奏功するはずであり、社債をより魅力的な価格で買い増す余地をもたらす」とした。

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