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NY市場サマリー(22日)ドル小幅高、利回りやや上昇 株反発 バイデン氏撤退を消化

ロイター / 2024年7月23日 7時11分

<為替> 全般的に薄商いの中、ドルが小幅上昇した。市場はバイデン米大統領の大統領選から撤退する決定を消化する動きとなった。 

主要通貨に対するドル指数は0.1%高の104.32。

バイデン米大統領は21日、大統領選挙から撤退する意向を表明し、ハリス副大統領を民主党の大統領選候補として支持すると述べた。

政治イベントの賭けサイトなどは、引き続き共和党のトランプ前大統領の勝率が高いという見方が優勢。

22日の取引で、ドルは一時小幅下落、米債利回りも小幅低下したものの、その後持ち直した。

 キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、ジョナス・ゴルターマン氏は「総じてこうした動きは、投資家がトランプ前大統領の1期目の実績を、2期目の指針として見ていることを示唆している」と指摘した。

市場では30─31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合に注目が集まる。

ドル/円は0.3%安の157.10円。

ユーロ/ドルは横ばいの1.0886ドルとなった。

ドルはオフショア人民元に対し0.1%高の7.29元。中国人民銀行(中央銀行)は22日、経済成長を後押しするため、主要な短期政策金利である7日物リバースレポ金利と銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想外に引き下げた。

豪ドル/米ドルは0.7%安の0.6640米ドル。バイデン氏撤退の発表を受け、値を消した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.8%高の6万8182ドル。イーサは0.3%安の3496ドルとなった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りがやや上昇した。バイデン大統領が大統領選から撤退すると表明したことを受け、政治的な不確実性を見極めようとする動きが出ているほか、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方も注目されている。 

バイデン大統領は21日、大統領選挙から撤退し、ハリス副大統領を民主党の大統領選候補として支持すると表明。一夜明けた22日には民主党の重鎮、ペロシ元下院議長がハリス氏を支持すると表明するなど、ハリス氏は民主党の候補指名獲得に向け迅速に動いている。 

セージ・アドバイザリー(テキサス州オースティン)の共同最高投資責任者、トーマス・ウラノ氏は、債券市場では以前からバイデン氏が大統領選から撤退するとの見通しが出ていたため、現時点で相場に大きな動きは出ていないと指摘。インフレがFRBが望む方向に向けて動いているという見方を背景に、FRBが近い将来に何らかの調整を行う余地は残っているとし、債券市場では政治動向に加え、FRBの金融政策の行方も注目されていると述べた。 

今週は25日に第2・四半期の国内総生産(GDP)、26日に6月の個人消費支出(PCE)が発表される。FRBは来週30─31日にFOMCを開催。CMEのフェドウオッチによると、FRBは9月の会合で利下げを決定するとの見方がおおむね織り込まれている。    

10年債利回りは2.1ベーシスポイント(bp)上昇の4.26%。 

2年債利回りは1.6bp上昇の4.523%。 

2年債と10年債の利回り格差はマイナス26.7bp。

30年債利回りは2.9bp上昇の4.479%。    

財務省は23日に2年債(690億ドル)、24日に5年債(700億ドル)の入札を実施する。

米金融・債券市場:[US/BJ]

  <株式> 主要株価3指標が反発して取引を終えた。大型グロース株に資金が回帰した。

S&P総合500種とナスダック総合は先週、4月以降で最悪の週間パフォーマンスとなっていた。ダウ工業株30種は17日に終値で過去最高値を更新した後、2営業日続落していた。

この日は大型株のアルファベット、メタ・プラットフォームズ、テスラが2.2─5.1%高と軒並み上昇。前週の下げから反発した。

半導体大手エヌビディアも4.8%上昇。新型の人工知能(AI)向け旗艦半導体「ブラックウェル」について、米国の現行輸出規制に沿った中国市場向けのモデルを準備しているとロイターが報じた。

S&P主要セクターでは情報技術が2%高と最大の上昇率を記録。4営業日続落に終止符を打った。

グレンメードの投資戦略・調査責任者、ジェイソン・プライド氏は「きょうの動きはおそらく先週の売りからの反発と思われる」と語った。

バイデン大統領が大統領選から撤退し、ハリス副大統領を候補として支持すると表明したことを受け、市場では選挙戦の状況を再評価する動きが出ている。

オンライン賭けサイト「プレディクトイット」によると、トランプ前大統領勝利のオッズは4セント低下して60セントとなった。一方、ハリス氏勝利のオッズは12セント上昇して39セントとなった。

トランプ氏に関連する銘柄はまちまち。トランプ・メディア・アンド・テクノロジーは0.8%安、ソフトウエア会社ファンウェアは4%高。

ソフトウエア更新が19日に世界的なシステム障害を引き起こしたサイバーセキュリティー企業クラウドストライクは13.5%急落。下げ幅をさらに拡大した。

デルタ航空は3.5%下落。システム障害からの復旧が難航し、22日も多数の便を欠航とした。

通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは6.1%安。第2・四半期売上高が予想を下回った。

玩具大手マテルは15.1%急伸。投資会社Lキャタルトンからアプローチを受けたとロイターが報じた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米金利の持ち直しなどが響き、4営業日続落。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比4.40ドル(0.18%)安の1オンス=2394.70ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米大統領選に対する不透明感を重しにリスク投資意欲が弱まり、3営業日続落。この日納会を迎える米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.35ドル(0.44%)安の1バレル=79.78ドルと、中心限月の清算値ベースで6月中旬以来約1カ月ぶりに80ドルを割り込んだ。9月物は0.24ドル安の78.40ドル。

共和・民主両党のエネルギー政策の違いが注目されているものの、市場参加者の間では米国内の石油やガス生産への影響は限定的との見方も聞かれた。

市場参加者らは中東情勢の先行きを引き続き注視。親イラン武装組織フーシ派は19日、イスラエル中部テルアビブをドローンで攻撃。イスラエルは20日、報復としてフーシ派の重要な輸入拠点であるイエメン西部ホデイダ港を空爆した。フーシ派指導者は21日、イスラエルへの攻撃を増やすとの意向を示した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]     

ドル/円 NY終値 157.00/157.    

04

始値 156.80    

高値 157.17      

安値 156.66      

ユーロ/ドル NY終値 1.0889/1.08    

93

始値 1.0887    

高値 1.0891      

安値 1.0873      

         

  米東部時間      

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*15. 4.4729

50 %

  前営業日終値 102*28. 4.4500  

00 %

10年債(指標銘柄) 16時34分 100*30. 4.2545

50 %

  前営業日終値 101*02. 4.2390  

50 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*10. 4.1752

50 %

  前営業日終値 100*12. 4.1630  

25 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*06. 4.5213

00 %

  前営業日終値 100*06. 4.5070  

88 %

         

   終値 前日比 %  

ダウ工業株30種 40415.44 +127.91 +0.32

 前営業日終値 40287.53      

ナスダック総合 18007.57 +280.63 +1.58

 前営業日終値 17726.94      

S&P総合500種 5564.41 +59.41 +1.08

 前営業日終値 5505.00      

         

COMEX金 8月限 2394.7 ‐4.4  

前営業日終値 2399.1      

COMEX銀 9月限 2932.1 +2.2  

前営業日終値 2929.9       

北海ブレント 9月限 82.40 ‐0.23  

前営業日終値 82.63      

米WTI先物 9月限 78.40 ‐0.24  

前営業日終値 78.64      

CRB商品指数 283.0893 +2.7334  

前営業日終値 280.3559      

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