中国、米の極秘核戦略計画巡る報道に「深刻な懸念」

　中国外務省は８月２１日、バイデン米大統領が中国の核軍拡に対する米国の抑止戦略を初めて見直す極秘の核戦略計画を３月に承認したとの報道について、中国は深刻な懸念を抱いていると表明した。２０２１年１１月、米ボストンで撮影（２０２４年　ロイター/Brian Snyder）

[北京 ２１日 ロイター] - 中国外務省は２１日、バイデン米大統領が中国の核軍拡に対する米国の抑止戦略を初めて見直す極秘の核戦略計画を３月に承認したとの報道について、中国は深刻な懸念を抱いていると表明した。

米紙ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）によると、計画は中国で急速に増強される核兵器に重点を置いているが、中国、ロシア、北朝鮮からの協調的な核攻撃の可能性に対する準備も目的としている。

外務省の毛寧報道官は記者会見で「米国は中国核脅威論を吹聴し、戦略的優位性を求める口実を探している」との見方を示し、「中国は報道に深刻な懸念を抱いている。米国は近年、いわゆる中国核脅威論を絶えずあおっている」と述べた。

米ホワイトハウスは２０日、計画は特定の国や脅威への対応ではないと説明した。