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韓国中銀が金利据え置き、利下げ示唆 インフレ・成長鈍化で

ロイター / 2024年8月22日 12時15分

 8月22日、韓国銀行(中央銀行)は政策金利を予想通り3.50%に据え置いた。写真は2016年3月、ソウルの韓国中銀前で撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)

Cynthia Kim Jihoon Lee

[ソウル 22日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は22日、政策金利を予想通り3.50%に据え置いた。だがその後の声明で、インフレ圧力と成長率の鈍化に伴い、利下げを開始する用意があることを示唆し、10月利下げへの期待が高まっている。

ロイター調査では、エコノミスト40人中38人が据え置きを予想していた。据え置きは13会合連続。

中銀は政策声明で「制限的な金融政策スタンスを維持しながら、利下げの適切なタイミングを検討する必要がある」と表明した。

エコノミストは10月11日に開かれる次回の政策決定会合での利下げを予想している。

中銀は今回、2024年の成長率とインフレ率の見通しを引き下げた。成長率見通しは従来の2.5%から2.4%に下方修正。第2・四半期国内総生産(GDP)が予想に反して減少したことを受けた。今年の消費者物価上昇率は2.5%と予想。従来見通しは2.6%だった。

主要中銀が金融緩和に踏み切る中で、韓国中銀が利下げを見送ってきた理由の一つに金融安定リスクの高まりがある。

中銀は声明で「金融安定性に関しては、首都ソウルの住宅価格が上昇を続けているため、住宅市場に関する政府の施策や市場のボラティリティー上昇の影響を評価することが不可欠だ」と指摘した。

ソウルのマンション価格高騰は政策議論の的になり、政府は今月、高騰抑制に向けて住宅供給を増やす計画を発表した。

DSインベストメント&セキュリティーズのアナリスト、キム・ジュンヨン氏は「家計債務が急速に増加していることを踏まえると、年内の利下げは1回のみと予想する。中銀は比較的タカ派の姿勢を維持するだろう」と述べ、第4・四半期の利下げを予想した。

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