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NY市場サマリー(22日)ドル回復、利回り上昇・株反落 ジャクソンホール会議に注目

ロイター / 2024年8月23日 7時16分

<為替> このところのドル安は過度なものだったとの認識が広がる中、ドルが対ユーロなどで上昇した。市場ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が23日に行う講演が注目されている。    米経済が弱含んでいるとの懸念が高まる中、利下げ観測を背景に、ドルはこのところ下落基調にあった。ただ、米経済がどの程度弱いのか、また、それに応じてFRBが9月の会合で通常より幅が大きい0.50%ポイントの利下げに踏み切るかは、現時点でも判断が分かれている。    ジェフリーズ(ニューヨーク)の外為グローバル責任者、ブラッド・ベクテル氏は「ドルはこのところ大きな圧力にさらされていたため、現在は過度に売られた状態になりつつある」と指摘。欧州と英国でも利下げ観測が出ていることを踏まえると、ユーロや英ポンドに対するドルの下落は行き過ぎている可能性があるとし、FRB、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)の金融緩和サイクルは似たようなものになるとの見方を示した。    CMEのフェドウオッチによると、FRBが来月の会合で決定すると予想される利下げの幅が0.25%ポイントになる確率は75%、0.50%ポイントになる確率は25%。    FRBの9月の利下げ幅のほか、その後の金融政策の行方を巡る手がかりを得ようと、市場ではパウエルFRB議長が23日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で行う講演が注目されている。    ジャクソンホール会議に関連してこの日はFRB当局者の発言が相次ぎ、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が、経済指標が予想通りなら9月の利下げを支持するとの見解を表明するなどした。     終盤の取引でドル指数は0.38%高の101.50。      ユーロ/ドルは0.36%安の1.111ドル。      英ポンド/ドルは0.02%高の1.3093ドル。    ドル/円は0.65%高の146.2円。    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.43%安の6万0370ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが前日の2週間ぶりの低水準から回復した。23日に予定される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の講演を控え、買いに一服感が見られた。    22日に発表された新規失業保険申請件数や総合購買担当者景気指数(PMI)などの米指標は引き続き経済の減速を示唆し、FRBが来月から利下げを開始するとの見方を裏付けているものの、このところの経済データからはリセッション(景気後退)の兆候は示されていない。      フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁はこの日、経済指標が予想通りとなれば、9月の利下げを支持するという見解を示した。    エバーコアISIのマネジングディレクター兼債券ストラテジスト、スタン・シップリー氏は、昨日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がかなりハト派的だったことを踏まえ、「市場心理を好転させるにはパウエル議長のタカ派的な発言が必要だが、それはありそうにない」と指摘。一方でこのところの経済指標を背景に「年内に3回、来年は数回の利下げに動くと予想している」述べた。    終盤の取引で、指標となる10年債利回りは8.6ベーシスポイント(bp)上昇の3.861%となった。     2年債利回りは8.6bp上昇の4.009%。30年債利回りは8.3bp上昇の4.134%となった。    朝方発表された8月のユーロ圏総合PMIが市場の悪化予想に反して上昇したことでユーロ圏利回りは小幅上昇。米債利回りもこれに追随する形となった。    財務省がこの日実施した80億ドルの30年物インフレ連動債(TIPS)入札は最高落札利回りが2.055%と、入札締め切りの時点で予想されていた2.045%を上回った。応札倍率は2.61倍。    既発30年物TIPS利回りは5.6bp上昇し2.019%となった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 反落。ハイテク株が売られ、相場を圧迫した。世界の中銀当局者らが集うジャクソンホール会議(経済シンポジウム)に注目が集まっている。

    超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」がハイテク株中心のナスダック総合を押し下げた。    ホライズン・インベストメンツのスコット・ラドナー最高投資責任者(CIO)は「この売りを促している明確な材料はないようだ」と指摘。来週のエヌビディア決算を控えたポジション調整や、ジャクソンホール会議での23日のパウエルFRB議長講演を控えたリスク回避の動きかもしれないとの見方を示した。    また、パウエル氏が9月の利下げを確約すると予想。「利下げ幅が25bpなのか50bpなのかという点については明言を避けるだろうが、おそらく25bpに市場を誘導する」と語った。    S&P総合500種の主要11セクターでは情報技術が2.1%安と最大の下落率となった一方、不動産が上げを主導した。    個別銘柄ではクラウド上でデータ管理・分析を手掛けるスノーフレークが14.7%急落。通期の製品売上高見通しを上方修正したものの、利益率見通しを据え置いたことが嫌気された。    ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは13.0%急伸。通期の売上高見通しを引き上げた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 対ユーロでのドル高に伴う割高感から売りが台頭し、続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比30.80ドル(1.21%)安の1オンス=2516.70ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 前日の下落を受けた安値拾いの買いが優勢となり、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物は前日清算値(終値に相当)比1.08ドル(1.50%)高の1バ レル=73.01ドルだった。11月物は0.98ドル高の72.28ドル。

前日の原油先物相場は清算値ベースで7カ月ぶりの安値まで下落しており、値ごろ感から買いが入った。また、中東情勢の緊迫化も引き続き相場の支援材料。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 146.26/146.

29

始値 145.77

高値 146.52

安値 145.75

ユーロ/ドル NY終値 1.1112/1.11

13

始値 1.1145

高値 1.1145

安値 1.1099

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*01. 4.1303

50 %

前営業日終値 103*14. 4.0510

00 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*04. 3.8578

50 %

前営業日終値 100*26. 3.7760

00 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*07. 3.7253

25 %

前営業日終値 101*19. 3.6390

75 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*21. 4.0140

25 %

前営業日終値 100*26. 3.9220

75 %

 終値 前日比 %

ダウ工業株30種 40712.78 -177.71 -0.43

 前営業日終値 40890.49

ナスダック総合 17619.35 -299.63 -1.67

 前営業日終値 17918.99

S&P総合500種 5570.64 -50.21 -0.89

 前営業日終値 5620.85

COMEX金 12月限 2516.7 ‐30.8

前営業日終値 2547.5

COMEX銀 9月限 2904.7 ‐48.8

前営業日終値 2953.5

北海ブレント 10月限 77.22 +1.17

前営業日終値 76.05

米WTI先物 10月限 73.01 +1.08

前営業日終値 71.93

CRB商品指数 274.6767 ‐0.7330

前営業日終値 275.4097

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