中国、バチカンとの合意4年延長 司教任命権巡り
ロイター / 2024年10月22日 20時4分
10月22日、 中国外務省報道官は同国政府とバチカン(ローマ教皇庁)が中国内の司教任命権を巡る合意を4年間延長したことを明らかにした。北京のカトリック教会で2018年10月撮影(2024年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 22日 ロイター] - 中国外務省報道官は22日、同国政府とバチカン(ローマ教皇庁)が中国内の司教任命権を巡る合意を4年間延長したことを明らかにした。合意は2018年に結ばれ、これまで2年間ずつ延長されていた。
外務省報道官は定例会見で、今後も建設的な協議を続け、関係改善を進めていくと述べた。
18年に結ばれた合意は、ローマ教皇フランシスコが中国の司教を任命する際に中国側の意見を参考にするもので、バチカンに忠誠を誓う中国国内のカトリック地下教会と政府公認教会の間の緊張を和らげることが狙い。
バチカンも合意の延長を確認。「(中国との)敬意に満ちた建設的な対話の促進に引き続き尽力する」とし「中国のカトリック教会と中国国民全体のためにさらなる関係の発展を望んでいる」と述べた。
保守的なカトリック教徒の間では、バチカンが中国側に譲歩し過ぎだとの批判が出ているが、バチカンはローマ教皇が中国の司教の最終的な任命権を保持していると説明している。
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