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米3M、通期利益見通し引き上げ 需要改善で

ロイター / 2024年10月23日 1時19分

米複合企業スリーエム(3M)は22日、通期の調整後1株当たり利益について7.20─7.30ドルとなる見通しだと公表した。2022年11月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Kannaki Deka

[22日 ロイター] - 米複合企業スリーエム(3M)は22日、通期の調整後1株当たり利益について7.20─7.30ドルとなる見通しだと公表した。従来予想の7.00─7.30ドルから利益の下限を引き上げた。

屋根資材や工業用接着剤、電子機器への需要が堅調で、第3・四半期決算の調整後利益は1株当たり1.98ドルと、予想の1.90ドルを上回った。

調整後の売上高は60億7000万ドルで予想をやや上回った。3Mはポートフォリオを見直し、「いくつかの小規模事業」の売却プロセスを開始したと発表した。株価は寄り付き前の時間外取引で一時5.6%上昇した。

5月に就任したビル・ブラウン最高経営責任者(CEO)は7月、遅れが目立っていた新製品開発に注力する意向を明らかにしていた。

3Mは、主要3事業のうち2つで売上高が伸びた一方、消費者向け事業は梱包や家庭・自動車用品などの需要が低迷したと言及した。

3Mは「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)に関連した水質汚染を巡る訴訟を抱えている。

RBCキャピタルマーケッツのアナリスト、ディーン・ドレイ氏はPFAS関連の負担がかなり大きなリスクとなっているとの見方を示した。

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