米ＴＩ、第3四半期利益が市場予想上回る 中国の自動車向け需要が回復

　１０月２２日、米半導体大手テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ） が発表した第４・四半期の売上高と利益の見通しは市場予想を下回った。カリフォルニア州サンディエゴで２０１８年撮影（２０２４年　ロイター/Mike Blake）

Arsheeya Bajwa

[２２日 ロイター] - 米半導体大手テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ） が２２日発表した第３・四半期決算は、中国の自動車向け需要が改善したことを受け、利益が予想を上回った。

第３・四半期の１株利益は１．４７ドルと、市場予想の１．３７ドルを上回った。売上高は前年同期比８％減の４１億５０００万ドル。減収幅は７四半期ぶりの小ささとなった。

ハビブ・イラン最高経営責任者（ＣＥＯ）は自動車向けの売上高が第３・四半期に前期比で１桁台後半の伸びを確保したと明らかにし、中国市場の成長を要因に挙げた。

「中国の電気自動車（ＥＶ）に勢いがあり、われわれの製品が伸びている」と述べた。

一方、第４・四半期の売上高と利益の見通しは市場予想を下回った。産業用半導体などの部門で在庫調整を背景に需要が弱いことが響いた。

売上高見通しは３７億─４０億ドルと、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想平均の４０億７０００万ドルを下回った。

１株利益見通しは１．０７─１．２９ドル。アナリスト予想は１．３６ドルだった。

工場自動化に使われる半導体を含む産業用部門は、顧客がコロナ禍で積み上げた在庫の解消に苦慮する中で低迷が続いている。